サッカーW杯カタール大会にて、もう一人の日本代表としてW杯史上初の女性審判員に選ばれた山下良美さん。
一体どのようにして審判員になったのか？年収はどのくらいなのか？気になったのでまとめてみました。
山下良美さんの審判委員になるまでの経緯
学生時代
山下良美さんは１９８６年２月２０日生まれの現在３６歳。
東京都中野区出身です。お兄さんの影響で４歳から地元のサッカースクールでサッカーをはじめました。
当時はサッカー女子チームは地元には無かったので、男の子のチームで小学生から中学生までプレイをしていたそうです。中学校では学校の部活には入っていませんでした。高校は都立西高校に進学されます。都立西高校の偏差値は73なので、お勉強もできると思われますね。高校に女子サッカー部がなかったのと、学校の部活を経験したかったと言うことで、バスケットボール部に入部されました。
中学まで、男子に交じってサッカーをされていたので、運動神経も良くバスケでも大活躍されていたのではないでしょうか？
高校卒業後は、２００４年に東京学芸大学教育学部へと進学され、大学では再び女子サッカーを始めます。大学ではディフェンダーとして大活躍し、関東１部リーグのベスト11にも選出されていました。高校の３年間のブランクが逆にサッカー愛を深め成長させたかもしれないですね。
この大学時代にサッカー審判４級を取得されましたが、まだこの時は目指してはいないようです。
社会人になって
そして２００９年に大学を卒業し、そのまま母校の東京学芸大学働きながらＦC PAFという社会人女子チームに所属します。
このころ、大学の先輩である坊薗真琴さんに誘われ（半ば強引に⁉と本人は言っておりますが）審判の大会に行ったことを機に審判の資格を取り始めました。
主な審判経歴
２０１２年
女子１級審判員取得
２０１５年
日本サッカー協会（JFA）の推薦により国際サッカー連盟（FIFA）国際審判員に登録
２０１６年
U-17女子ワールドカップ ヨルダン大会 派遣準決勝 ニュージーランド対スペイン戦 他３試合の主審を務める
２０１８年
U-17女子ワールドカップ ウルグアイ大会 派遣
２０１９年
・FIFA女子ワールドカップ審判団選出 アジアサッカー連盟（AFC）からの主審に選出
・１月 第９7回全国高等学校選手権大会 ２試合審判団
・５月 ＡＦＣカップ2019 グループF ヤンゴン・ユナイテッドＦＣ ＶＳ ナガワールドＦＣの主審
・１２月 男子社会人試合の担当ができる１級審判認定
２０２１年
・１月 Jリーグ史上初 女性審判（主審）のリスト入り
・５月 J3リーグ第８節 Y.S.C.C.横浜 ＶＳ テゲバジャーロ宮崎の試合にて主審として笛を吹く。Jリーグ初の女性主審となる。
２０２２年
・４月 タイで行われたAFCチャンピオンズリーグ2022（ACL）で、史上初の女性主審を担当。
・７月 JFA理事会にて女性審判として初めてプロフェッショナルレフェリー契約を結ぶ【期間】２０２２年８月～２０２３年１月３１日まで
・９月 J1リーグ FC東京VS京都サンガF.Cの試合にて女性初J1リーグの主審を務める。
・１１月 FIFAワールドカップ カタール大会にて、 主審候補者３６名の一人に選ばれる（女性は山下含む計６名） FIFAワールドカップ史上初の女性主審３名のも選ばれる。
山下良美さんの年収は
Jリーグの平均年収は３００万～４００万くらいだそうです。
しかしながら、J2やJ3といった試合の審判になると２００万以下になる方もいるようです。山下さんも会社員をしながら審判をやっていたそうです。
ちなみに、日本サッカー協会公認の審判（４級～１級）の資格を取る必要があり、J1の主審の資格をするには、１級の資格が必須です。
１試合ごとに報酬があり、J1の主審は平均１２万、副審は平均６万。J2の主審は平均６万、副審は平均３万となっています。
試合があれば、毎回やらせてもらえる訳でもなく、経験や評価によります。ルールも変更になったりしますので、勉強や、体力づくりもかかせないでしょう。となると、この金額は安いように感じます。
ワールドカップのような国際試合などでは、年収１０００万を超えてくるようです。
プロフェッショナルレフェリー契約を結ぶと年収１０００万は超えるようなので、近年山下さんに関しては１５００万から２０００万以上だと思われます。
でも、山下さんのようになれるのはほんの一握り。しかも女性で男性の試合の審判ができるということは、並大抵の努力じゃないはずです。主審は、試合時間選手よりも走ると聞きますし、鋭い観察力・判断力も必要です。年齢も３６歳ですし、山下さんタフすぎます。すごいです。しかも、お奇麗ですよね。
最後に
山下良美さんは、小さいころからサッカーをやっておられ、大好きなサッカーを続けていきたいという思いもあったと思います。
始めは、乗り気ではなかった審判ですが、なでしこリーグの審判をすることにより、「審判という立場でもっと日本の女子サッカーに貢献したい」と思うようになってきたとおっしゃっています。
２０１１年の女子ワールドカップ優勝を機に女子選手が増加傾向だったものの現在は減少しています。２０２１年には初の女子プロサッカーリーグの【WEリーグ】が誕生しどんどん盛り上げていって欲しいところ。
審判という立場からの山下さんからも目が離せませんね。これからの活躍も期待しています。
